リチウムイオンバッテリーの容量劣化診断1
2021/04/16
リチウムイオンバッテリーの劣化原因として電池内部の材料、電解液、電極界面等様々な原因が考えられる
電極材料と電解質界面では電解液の分解反応、Li(リチウム)の析出により
デンドライトが生成され充放電容量が低下することが劣化の原因となっている
リチウムの析出は仕様温度範囲以外での使用や急速充電時に生じやすくなっている
リチウムの析出を判断するには内部抵抗を測定することで判断ができる
劣化度と寿命の評価法として以下が判断基準となります
内部抵抗の変化
出力電圧の変化
放電電気量
満充電電圧
初期電圧と現在の電圧比
劣化評価手法の例
直流パルス評価法
リチウムイオン電池を構成するキャパシタ成分と抵抗成分を並列連結しリチウムイオンの移動抵抗分を直列にしたモデル
これに定電流パルスを印加して電圧―時間応答にて劣化を判断する
印加前、後の電位差、電圧降下分等によりリチウムイオン電池の劣化進行度合いを判断する
この評価手法は単純であるが実際のリチウムイオン電池は正極、負極材料が異なる材料であり電解液の分布等も
反映されていないのであくまで参考値とする事を推奨します