セルメーカーはセルのエージングを行っています
セルの満充電状態で例えば1ヶ月間放置し電圧を測定して電圧低下の大きなセルを不良としますが期間を短縮するために条件を変えているようです
判定条件はセルメーカーごとに異なっていますので自己放電量の特性の違いはあります
基本的にどこのリチウムイオン電池メーカーのセルであれ、自己放電はバラバラです

経験的に、問題となる自己放電の大きなセルは数ppm程度となります
ノートパソコンでは3~9ppmのパックが問題を起きる計算で実用的品質レベルです

更に大規模な電池パックになると自己放電トラブルによるパック容量低下を起こしますがこれを避けるにはリチウムイオン電池パックのバランス補正を行うことが推奨されます
セルバランス補正は自己放電でパックの中でセル電圧の差を修正する補正です
例えば放電終了電圧の低いセルをバイパスして放電させない回路方式充電末期にバイパスして電圧の高いセルから低いセルのみ充電する方法で修正します

リチウムイオン電池のセルバランス

電池パックはパックに使用するセルを同一ロット内に限定しセルの電圧を測定して
セルの電位差を確認しています
また、セル数が大きなパックではセルバランス回路を組み込むことを基本としています

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