リチウムイオン電池の特性、信頼性の評価項目として充放電サイクル試験が一般的です
充放電容量、充放電レート特性等の初期特性と試験後の特性を比較し、容量低下率、劣化から信頼性を判断可能となります
メーカーから仕様書に提示されているデータは300回程度までで試験中最も特性の良いデータである事が一般的となっています
入出力特性
リチウムイオン電池の入出力特性は内部抵抗と関係します
大電流放電が可能なモデルは内部抵抗が低い特徴がありますが容量[Ah]が低くなってしまうトレードオフの関係となります
逆に高容量[Ah]モデルの場合、内部抵抗は比較的高くなる傾向にあります
例
NCR18650B 基準放電レート:1C 容量:3400mAh
NCR18650PF 基準放電レート:3C 容量:3000mAh
内部抵抗の測定方法としてインピーダンス方式が一般的です。このインピーダンス法は変調した周波数でリチウムイオン電池の
応答の振れ幅、位相差から測定を行う方式であり、リチウムイオン電池の正極、負極間の電化移動抵抗、電解質イオンに関係する
抵抗成分も除外し測定することが可能です
充放電サイクル試験前後でのリチウムイオン電池の測定を行うことで劣化の度合いを観測することが可能となります