リチウムイオン電池ではメモリー効果を考える必要はありませんがニッカド電池やニッケル水素電池では大きな問題となります

メモリー効果とは
ニッカド電池やニッケル水素電池を放電する際、充分に電池電圧が低下する前すなわち容量をある程度残した状態で充放電を行うと初回に放電を中止した付近で少し電圧が低めに推移する現象を指します
毎回放電途中で中止しているとこの傾向は顕著に現れます
その後放電を継続すると放電を中止した付近において特徴的な電圧挙動が発生します
電池が放電で受けた経歴を記憶(メモリー)することからメモリー効果と呼んでいます
ニッケル水素電池のメモリー効果は一時的で深度の深い放電を行うことで解消します

リチウムイオン電池
リチウムイオン電池は充放電を行ってもメモリー効果は発生しません
したがってデータの上からは継ぎ足し充電を行っても構わないことになります
しかしリチウムイオン電池で継ぎ足し充電をやっていると電池の劣化が起きてしまいます
またリチウムイオン電池は保存状態により劣化の程度が変化します
保存温度が高く充電が100%に近い状態ほどリチウムイオン電池の劣化が大きくなります
充電量30%以下、保存温度15℃以下であれば1年間で数%の容量劣化で収まりますが満充電で保存温度45℃では6ヶ月で60%程度の容量レベルに劣化する場合もあります

携帯電話などを毎晩充電する人は電池を常に満充電状態での保存になります
このような状態で外出したり自動車の中に放置したりすると電池は高温状態となりリチウムイオンセルの劣化が進む事が考えられます

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